【馬牧場】僕の馬牧場滞在体験記in北海道【雑記】

【馬牧場】僕の馬牧場滞在体験記in北海道【雑記】

こんにちは。
トムです。

今回は雑記記事で僕の北海道滞在記をお届けしたいと思います。

先日まで僕は、北海道の乗馬用の馬の牧場でお手伝いのような形でお世話になっていました。

今回の記事では滞在期間中の仕事の内容だったり僕の経験だったりを少しお話していきますので、
面白いもの、役に立つ記事になるかはわかりませんが、興味を持って読んでいただければ嬉しく思います。

はじめに僕の自己紹介がてら、ここを訪れた経緯や理由などから簡単にお話していきます。

僕はつい最近まで食品流通業会社で会社員をしていました。
しかし、毎日同じ作業の繰り返しに関わる人も毎日同じ、つまらなさを感じるとともに将来についてとても不安に思っていました。そして、仕事のつまらなさと人手不足で残業が当たり前であることに仕事が嫌になり、やりがいを持てず、やりたいことを見つけることができずにいました。自分がしたいこと、やりたいことをできるようにしていこうと収入がなくなるという大きな不安もありましたが、会社を辞める決断をしました。

そうしたわけで、21年7月に新卒で入って勤めていた会社を辞めました。
会社を辞めて、自分がしたいことをすることができる時間ができました。
時間ができたときにしたいなと思っていたことがあって、それが「WWOOF」です。

「WWOOF」とは、農家さんと僕たち個人をつないでくれるシステムです。
お金のやりとりがなく、僕たちはお手伝いとして労働力を提供する代わりにホストとなる農家さんに食事や宿泊場所を提供してもらって、農業や生活の体験をさせてもらえるボランティアシステムになっています。

僕が興味をもっていたこと、やりたいと思っていたことが農業で、農家さんでお手伝いをさせてもらうことができて、農業の体験をすることができるし、日本全国、そして世界各国でもWWOOFはできて、色々なところに行くこともできるので、「WWOOF」は僕にとってとても魅力的なものでした。

この「WWOOF」を通じて、僕は現在農家さんをまわっていて、農業のことも色々と学んで経験できたらいいなと思いながら遊びながらとしているわけです。

その中で今回北海道の馬の牧場に興味を持って、ここに来てお世話になることになったわけです。
滞在した期間は8月23日から9月17日までで約4週間くらいになります。

僕がお世話になったここの牧場は北海道の山の中にあります。
乗馬用の馬を飼育していて、体験乗馬やトレッキングが楽しめる牧場になります。
山の中の広大な土地をそのまま牧場にしていて、まさに大自然の中にある牧場でした。
そんな自然の中で普段は馬たちを放牧させているのです。

ここで飼っているその馬たちは「アラブ種」と呼ばれる馬になります。

僕は聞いたことがなく、ここで始めて知ったのですが、
アラブ種という馬は聞いたことありますか。

アラブ種はサラブレッドより小柄で、
速さでは当然サラブレッドには劣るのですが、
耐久性に優れている馬になります。

では、ここでの仕事についてお話していきましょう。
一日の作業の大体の流れを追いながらお話していきます。

朝は大体5時30分くらいに起きます。

目覚めて、少し冷えているので「布団から出たくない」と少し布団に包まりながら、ウトウトしてから着替えて、すぐ近くにある厩舎に向かっていました。

作業のはじまりは6時ごろからで、厩舎での作業になります。

まずは馬を放します。
放した馬は自分たちで勝手に牧場のあちこちに固まって移動していきます。

最初に馬を放したら、次にボロ出しをします。

馬たちが入っていた部屋の掃除をしていくのです。
部屋を掃いて集めたボロを、一輪車に乗せて厩舎の外に出していきます。

各部屋の掃除が全て終わったら、部屋におがくずをまいていきます。
おがくずをまくのは、馬が部屋に入っているときに
出した糞や尿を乾いたおがくずに染み込ませて、
次の日掃除をするとき、掃除をしやすくするようにするためです。

次は餌をつくる作業です。

餌はニュートラルキューブとビートパレットに塩と水を混ぜ合わせてつくります。
牧草を固めたニュートラルキューブと呼ばれる飼料とビート(甜菜)の飼料をそれぞれ餌入れのバケツに分けていれていきます。そこに塩を少し加えて、18リットルのボトルに入れてる水をボトル2つ分注ぎます。ここでつくった餌は夜に馬たちにあげます。

また、残している馬たちに餌を与えます。
種馬である2頭とお年寄りの1頭、それに加えてお客さんなどが来られるときは乗馬用の馬を放牧させず、厩舎に残しておくのです。
前日の余った餌を与えたり、ニュートラルキューブを用意して、ニュートラルキューブに水を加えて軽く混ぜてから食べやすいようにして与えます。

餌を作り終わったら、最後に水汲みにいきます。
厩舎から少し下にある水をひいて貯めてある場所に軽トラで行って、使って空になった18リットルのボトルに水を汲んで、汲んだ水を軽トラに乗せて戻ってきます。
ここに貯めてある水がとても冷たくて、「冬もやってるよね水汲み?絶対大変だろうな⁉」などと思いながら水を汲んだりしていました。この水は直接馬に与えたり、餌をつくるときに使います。

ここまでが朝の作業です。
朝6時にはじめて大体8時ごろまで2時間くらいの作業でした。

朝の作業後、お母さんが用意してくれた朝ごはんをいただきます。
日中は、牧場に生えているアザミを刈りに行ったり、樹を切り倒して切った幹や枝を集めてきて丁度よい長さに切って薪をつくったりだとか、雑用ごとの作業をしていました。

あとはここで飼っている犬を散歩に連れていったり、
キノコ狩りなんかも教えてもらってしたりしていました。

ここで飼っていた犬は「アイヌ犬」と呼ばれる犬でした。
アイヌ犬についても僕はここにきてはじめて聞いて知りました。

夕方の厩舎の作業は放牧させている馬を呼び戻してきて、
厩舎に入れることと馬に餌をあげることです。

夕方は僕がここに来たときはまだ日が長く、日が落ち暗くなりはじめて来る前の18時くらいに馬を呼び戻してきていました。僕が帰るころには日も短くなってきているので、17時すぎくらいから馬を呼び戻しに向かっていました。

馬たちを声で呼んで呼び戻します。
大声で「おーーーーい」「来い来ーーーーい」と馬がいる方向に向かって叫びます。
何度か呼んでいると、声が聞こえた馬たちが1頭2頭と厩舎の方へ戻ってきます。
すると、それにつられて他の馬たちも後から次々に帰ってくるようになります。

僕がここに来てはじめての日、ここのお母さんが「おーーーーい」と馬を呼んで、呼び戻していたのを見たときにはすごいなと思いました。お母さんが厩舎を少し出たところで馬の姿が見えない牧場の丘の上のほうに向かって、大声で呼びかけ続けていると、しばらくして馬たちが続々と走って丘を降りてきて、厩舎に帰っていったのです。
帰る前ごろには馬を呼び戻しに行くのを僕がするようになっていて、馬の姿が見えるところまで行かないと、馬を呼び戻すことはできなかったですが、ちゃんと馬たちを呼んで帰らせることができていました。

馬たちが厩舎に帰ってきたら、馬を部屋の中に入れていきます。
個室があって、部屋が決まっている馬が半分くらいいるのですが、その子たちを決まった部屋に入れてきます。

大まかには自分の部屋や近いところに入っていってくれるのですが、馬を見分けてその子の決まった部屋に入れてくのには少し苦労しました。馬を見分けるといっても似たような馬やまったく同じように見えてしまう馬もいるので、その子たちの特徴を覚えて、見分けられるようになるまではやはり時間がかかりましたし、43頭全部の馬の名前と特徴などはとても覚えることができませんでした。僕が特徴を見分けられて、名前を言うことができるようになった馬たちは半分か半分と少しくらいでした。

戻ってきた馬を部屋の中に入れ終わったら餌を与えます。
43頭いる馬を呼び戻してきて部屋に入れるのですが、
たまに3頭だったり、4頭だったり戻ってこないときもありました。
お母さんが牧場を車で探し回ったりしてくれたりもするのですが、
戻ってこなかったときには仕方ないので、そのままにして帰ってきた子たちに餌をあげていきます。

餌は朝つくったものをスコップですくってそれぞれに与えていきます。

餌をそれぞれ各自にあげて食べさせたら、作業は終了です。

近場にある温泉に行ってお風呂に入って、晩ごはんをいただいて、おやすみします。

馬にも乗せてもらうことができました。
乗馬をすることは、僕の小さな夢のひとつでもあったので、とても嬉しかったです。

馬に乗ったときの様子や馬の乗り方についても簡単にお話していきたいと思います。

まず乗馬で使う装備や道具についてからお話していきます。

馬の頭に取り付けて、繋ぐときや動かすときの使うのが無口と頭絡です。
乗馬をする際には無口を使わずに、頭絡を馬の頭に取り付けます。

ハミは頭絡につけて馬の口にくわえさせます。
そのハミの輪に手綱を引っかけて取り付けます。

馬の背には鞍を取り付けます。
鞍は馬の背に鞍下をひいた上に乗せて、固定します。
ここにより安全のために胸繋と尻繋をつけることもあります。

乗馬の際に使用する馬具などはこんな感じです。
次に馬の乗り方についても、僕が教えてもらったことを簡単にお話していきます。

馬に乗るときは、姿勢よく胸を張って力を入れず腕を伸ばした状態が基本姿勢になります。
手綱はピンと張った状態から少し緩めたくらいのところで持ちます。

馬は頭の向いてる方向に進むので、手綱を操作して馬の頭を進行方向に向かせるようにします。
お母さんによると、馬は3歳児と同じくらいの知能という話で人が話しかけた言葉のニュアンスなんかが伝わるらしいのです。
進ませるときには、「ゴー」「進め」、
止まらせるときには「ウォー」「止まれ」などと呼びかけます。
また、馬を進ませるときには足で馬の腹を軽くたたき、
止まらせるときには手綱をひいて止まらせます。

歩かせることができたら、次は走らせてみることです。

「トロット」と声をかけ、馬の腹を足でたたくと速歩をします。
この速歩のトロットが難しいです。
馬が足を駆るようになって揺れるようになるので、それにあわせてお尻を上げて下げてとして、負担が減るように、体の揺れを抑えるようにするのです。

馬が速歩をしたら次は駈歩(かけあし)をさせます。
駈歩は「キャンタ」と馬に声をかけます。

僕も何回か乗らせてもらって、キャンタさせて馬を走らせることができました。

駈歩は、速歩よりもリズムがとりやすく、馬の動きにあわせて自分の体も上下させやすかったです。

馬が走るのにあわせてリズムをとったり、思い通りに馬を走らせるというのはまだまだ難しかったですが、馬に乗れて少しは走れるようになったので嬉しかったです。

また馬だけでなく、先ほど少し触れたアイヌ犬のワンちゃんが3匹と家と厩舎とでネコちゃんを3匹飼われていて、動物たちに囲まれて過ごす日々になりました。

ここの猫はとても人懐こく、とても甘えたがりで僕もよく膝の上においたり、猫のとりこにもなってしまっていました。体をすり寄せて甘えてくる様子はとてもかわいかったです。

ここでも僕がこれまで訪れた他の農家さんのところと同様に貴重な体験をすることができました。また、ここで過ごしている期間中に叶えたい夢も思い浮かんできました。犬を飼いたいと思ったり、自然の中で暮らしたいだったりとか色々と思いが出てきました。

何より自然と動物たちに囲まれて過ごす中で、癒されて充実した時間を過ごすことができました。

この経験を活かせるようにこれからも頑張っていきます。

もちろんこのブログも良いものにしていけるように
さらに頑張っていきますので、よろしくお願いします。