【EM】「イーエムって何?」有機農業に使われる「EM」とは?

【EM】「イーエムって何?」有機農業に使われる「EM」とは?

「イーエム」?「EM」?

皆さんは「EM」って知っていますか?

「EM」という言葉聞いたことありますか?

私もこれまで全く聞いたことがありませんでした。
知らない人は是非この記事を読んでどんなものであるか知ってほしいなと思います。

私とEMの出会い

今年の8月、私は広島瀬戸内海の島の農家さんのところをお邪魔して、お世話になっていました。

柑橘類主にミカンと野菜を少し生産しているところなのですが、
自然栽培で栽培されている農家さんです。

農作業のお手伝いさせてもらいながら、お話を色々と聞かせてもらうことができたのですが、
そこでEMという言葉と出会いました。

「EMをつくってミカンに水やりをする」のだというのです。
これまで聞いたことがなかったものなのでイーエム?「イーエム」って何?となりました。
わからなかったので、説明をしてもらったのですが、イーエムはアルファベットで「EM」で、「EM菌」と呼ばれるものたちのことであるといいます。

EMとは?

「EM」とは、有用微生物群です。

EffectiveMicroorganisms、そのまま有用微生物群という意味の英語の頭文字をとった言葉です。

EMは、ひとつの菌を指して呼ぶものではなく、光合成細菌、発酵型の乳酸菌や酵母など人や環境にとって有用な働きをする微生物の集合体のことを指します。

人にとって有用な働きをするこれらの菌は、一般的に善玉菌と呼ばれているものです。

この善玉菌たちを人や環境により効果が出るように、ブレンドしてつくられたのがEMです。

このEMというものは、琉球大学名誉教授の比嘉照夫氏によって1982年に開発されました。

比嘉氏が化学肥料と農薬を使わない農業というものを意識して、微生物を有効利用させることを考えて、生み出されたものになります。そのため、農業分野をメインに使われています。ただ農業分野だけでなく、この後お話する家庭での使用やさまざまな分野において活用することができるものです。

農業に化学肥料や農薬を使用するのでは、環境に悪影響を与えることになりますし、人への安全性についても問題があります。EMは化学肥料と農薬の代わりとなるものではありませんが、農業においてそれらの代わりのような使われ方をしています。EMを使用する農家は化学肥料の代わりに土壌にまき、農薬の代わりに葉面散布したりして使用されています。

実際にEMはどんなものかというと、下記の写真がそれになります。

色は伝わりづらいかと思いますが、黒よりややうすく、濃い紫や茶色のような色です。

これは発酵されているものですが、発酵されているので、匂いや色味がワインに近いものがあります。

農業でのEMの活用

化学肥料を使わない有機栽培で農業をするために、EMは活用されています。

農業においては、土づくりが非常に重要となります。
慣行栽培では化学肥料を土壌に使うことで、窒素など植物の成長に必要な成分等を人為的に与えて土壌をつくり、農作物の生産性を上げることができます。

しかし、土壌中の微生物を殺してしまうことにもつながります。

微生物のいなくなった土壌では病害虫が発生しやすくなり、それがまた農薬の使用を招くという悪循環に陥ることになっていきます。

一方、有機栽培は土壌中の微生物を活性化して、それをうまく働かせることで豊かな土壌をつくろうというやり方をとります。

EMを土壌に散布することで、EMで与えた発酵された微生物が、土壌中の微生物を活性化させ、微生物を多様化させる働きをします。

微生物が多様化すると生態系の上位に位置するミミズなども増殖し、土壌の生態系が豊かになり、結果的に豊かな土壌が形成されることになります。

人間にとっても有用な微生物の働きは体にとって重要で、納豆やヨーグルトなどの発酵食品をとることは体に良いこととされていますよね。植物にとっても同じことなのです。

発酵された堆肥や発酵作用をもたらす微生物は植物にとってとても大切なものなのです。

今すぐ使えるEMの家庭での活用

EMは、農作物を生産している農家さんだけでなく、私たちの生活で色々と活用することができます。

EMのホームページで紹介されている家庭でのEMの使い方などを少しまとめてみます。

トイレ掃除に

EM希釈液を使ってトイレ掃除をすると、便器の汚れを落とすことができます。
さらに便器だけでなく、トイレ全体の掃除でEMを吹きかけると、不快な臭いを消すことができます。
ニオイの原因になっている有機物がEMによって分解されていくため、だんだんニオイが発生しなくなってくるのだそうです。

お風呂掃除に

EMをお風呂の掃除に使うと、汚れが落ちやすくなり、臭いやカビの発生を抑えることができます。
お風呂の残り湯にはEM原液を入れると湯あかやヌメリが落としやすくなります。
また、排水溝を掃除する際には原液を流して掃除をすると、ヌメリが落ちやすくなります。

お部屋掃除に

トイレやお風呂だけでなく、もちろんキッチン掃除にも使えますし、家全体の掃除にEMを使うことができます。
EM希釈液を使って床掃除をすると、床にツヤが出ます。
また室内にEM希釈液を噴霧しておけば、臭いの元になる悪玉菌に働きかけ、不快な生活臭を減らすことができるので快適な空間づくりになります。
そして、何よりEMはて微生物を植物性原料に含まれる糖分やタンパク質などを利用して培養したものであり、化学物質を一切使用していないので人や動物にとって安全なものです。敏感な方や赤ちゃんがいるご家庭などでも安心して使うことができます。

洗濯に

EMは洗濯にも使うことができます。
EMを洗濯に使うと、使う洗剤の量を減らすことができます。
部屋干しした時の臭いもなく、洗濯槽の中もきれいにすることができます。

ここで紹介した希釈液というのは、EM原液を発酵させてからつくったものになります。
EM希釈液のつくり方はEMホームページにのせられているので、
そちらのホームページをしっかり確認していただいてつくってみてください。
決して難しくはなく、簡単につくることができますのでどなたでもつくって使うことができるものです。

最後に

ここまで、家庭でのEMの活用の仕方を紹介してきました。
EMという存在を知って、それが家庭でも色々と活用できると知って興味を持ったので、
そのEMホームページですすめられている使い方を今回は簡単にまとめてみました。
ただ私自身はまだこれを実践できていないので、その効果などを実感できているわけではありません。
そこに関しては伝えきれないので申し訳なく思います。
今後近いうちに実践してから、本当に効果があるのか、実際に使って私が感じたことなどを
またこの場で発信することにしますのでよろしくお願いします。
EMは自然由来で人や環境にとってやさしいものであるので、
興味がある方はぜひ一度家庭での掃除に試してみてほしいなと思っています。

 

参考文献
EM研究機構ホームページ https://www.emro.co.jp/what/
株式会社 EM生活ホームページ https://www.em-seikatsu.co.jp/